日本財団 図書館


原小巻さんの「欲望という名の電車」で、最終日に70枚当日券が売れたんです。新劇で当日券が70枚売れるというのは驚異的な数字なんですね。それは口コミなんですよ。思っていたよりもよかったよ、杉村さんより、ひょっとしたらいいわよという口コミが逡巡していた人たちを動かした。だから、口コミをうまく盛り上げる術があれば特許を取れるのではなかろうかと思うぐらいですが。

 

○前田 
それから、地元の新聞、朝日、毎日といった大きい新聞の地方版も含めて、あるいは地方紙とかは効果がありますか。効果があるところ、ちょっと教えてください。

 

○斎藤 
宮城県の石巻市民会館といいます。人口は12万程度で、ホールはキャパが1500です、年間10本から15本ぐらいの自主事業を行っておりまして、ことしも演劇、ミュージカル、それから文化講演会とか、コンサート関係をやっているわけなんですけれども、中標津さん同様PRには苦慮していたわけなんです。ことしから、地方紙3紙あるんですが、5万、10万かけた割には効果は目に見えなかったんですけれども、ことしから、逆に記者にお願いして記事として取り上げていただくと、その翌日はかなり出ます。だから、無料だし、これはいいなと。かえって5万、10万の経費をかけるよりも効果が上がったという事例はあります。

 

○前田 
地方紙で記事になったときに問い合わせがふえたりということはあると思うんですね。

 

○川口 
北海道池田町の田園ホールから参りました川口と申します。
実は、ついきのう長岡輝子さんの宮沢賢治の朗読の会がありまして、それで、きょうのこの会からの出席ということで、おくれて申しわけありません。
新鮮な情報なんですけれども、十勝には十勝毎日新聞がありまして、それが情報源としては十勝管内では一番いいニュースのもとなんですよね。こちらで企画の段階から、新聞社の支局が町内にありますので、そちらの方に出かけて、ぜひ後援についてくださいとお願いして、ポスター、チラシにも後援を書かせていただいて早速記事にしていただくんですよね。そうしましたところ、町内にも広報やチラシでかなり宣伝はするんですけれども、広報というのは回覧板で回りますよね。そうしますと、その回覧の回りぐあいが農村地域とかはなかなかうまくいかなかったりしまして、既に回ってきたときには事業が終わっていたなんていうこともあったりして、新聞が何よりで、逆に町内よりも、今回の場合、長岡輝子さんということで、新聞を見たんだけれどもという町外からの問い合わせが非常に多くて、それを逆にきのうの場合はお断りするのに、もううれしい悲鳴を上げていました。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION